胸椎、一般的には背中の中ほどの骨のことを指しますが、これは12個の椎骨から成り立っています。(T1-T12)ここが背骨全体の中で一番長い部分です。椎骨のそれぞれが一対の肋骨とつながっています。これら椎骨から伸びている神経は筋肉、その他の表面組織、そして内臓に通じています。いくつかの神経は肘から前腕、手、指の表面組織にもつながっています。また、背中の中ほどの筋肉、胸の筋肉、胸郭の筋肉も、この部分の神経に支配されています。痛み、麻痺、その他の筋骨格の問題はこの部分のSubluxationによって起こる可能性のある症状の一部です。
 胸椎の背骨から伸びている神経につながっている内蔵は、自律神経によって制御されているもののほとんどを含みます。この部分の神経系は心臓、肺、気管支、胆嚢、肝臓、胃、すい臓、脾臓、副腎、腎臓、小腸などを含む胸部や腹部の内臓を支配しています。これらの内臓がSubluxationによって悪影響をうけると、喘息、心臓障害、気管支炎、血圧異常、潰瘍、アレルギー、腎不全、消化不良、などその他多くの機能的、組織的異常につながります。しかも、この部分に異常を来たすSubluxationは実際に病気が表面化するまでに長い間潜伏していることが多いのです。